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安定器製造事業Stabilizer

安定器とは何?

安定器とは何?

照明器具などで蛍光ランプを点灯させるのに必要な部品です。その役割はランプが点灯しやすい様に適度の電気をフィラメントに流して予熱することでランプが放電しやすい準備をしスタータ等で回路を入り切りすることで放電を開始するための高い電圧をランプに与え、放電が始まるとその電流を制御してランプ電流を安定させるものです。

安定器の種類

蛍光ランプ用安定器の種類には、大きく分けると グロースタート式・ラピッドスタート式・インバーター式 などがあります。

グロースタート式
グロースタート式安定器は、電源に電圧を加えるとグロースタータが放電を開始し、スタータ内部のバイメタル電極と固定電極が閉じ蛍光ランプの両電極(フィラメント)に電流が流れ、電極が予熱され熱電子を放射する様になります。グロースタータは内部の両電極が閉じて電流が流れている状態では両電極の発熱は無く電極の温度が下がり両電極が開きます。その瞬間に安定器に生ずるキック電圧によって蛍光ランプを点灯させる方式に使用する安定器です。グロースタータ式安定器にはチョークコイル式と変圧式がありランプの種類、電源電圧により使い分けます。
グロースタート式グロースタート式
ラピッドスタート式
ラピッドスタート式安定器は、ラピッドスタート形蛍光ランプと組み合わせてグロースタータなどを使用しないで蛍光ランプを点灯させます。電源に電圧を加えると安定器に内蔵されたフィラメント変圧器により蛍光ランプの両電極(フィラメント)が加熱されると同時に両電極に始動電圧が印加され、蛍光ランプのガラス管内面にほどこした導電性透明皮膜(Mタイプラピッドスタート形蛍光ランプ)により始動を補助し、瞬時点灯させる方式に使用する安定器です。ラピッドスタート式安定器には、一般に進相形(1灯用)と直列形(2灯用)が有ります。
ラピッドスタート式ラピッドスタート式
インバーター式
インバーター式安定器は、主に電子部品で構成され電源周波数50,60Hzをインバータ(周波数変装置)により一般には、出力周波数を45000~50000Hzの高周波に変換し蛍光ランプを点灯させる安定器です。このため一般形安定器に見られる蛍光ランプ特有のチラツキが無く、明るさも数段明るくなります。電源周波数はもちろん電源電圧100~242Vまでを一台の安定器で対応出来るフリーボルテージや各種ランプに対応出来るランプフリー等を可能にし、また多灯用にも優れています。

白熱電球と放電ランプ
白熱電球は、フィラメント両端にかかる電圧が高くなると電流も増える抵抗体ですが放電ランプは、電圧が高くなると放電電流が減る抵抗体で負性抵抗にあたります。
インバーター式インバーター式

今後どうなるの?

安定器(スターター式、ラピッド式、インバーター式)は放電ランプが有る限り必要なものですので無くなることはありませんが、LED等の新しい光源の急速な普及により放電ランプが衰退して行く方向であることは間違いないでしょう。しかし、放電ランプの効率の良さを生かした省エネ方法も研究開発されているもの事実です。弊社と致しましては、放電ランプが存在する限り各種安定器の製造、新規開発は継続する所存です。

また、超寿命であるLED等の新しい光源の電源として一般に採用されている電子回路はLEDの寿命に対して電子部品の寿命の方が短いものが有り灯具全体としての寿命で考えますとLEDに謳われています寿命より短くなる事が懸念されます。そこで長寿命である磁気式安定器(スターター式)と同じ構造をしたチョークコイルやトランスを電源として使用することも検討されており用途は違いますがLED等の新しい光源においても必要なものに成るかも知れません。

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